2020年1月4日土曜日

初心忘るるべからず、

7年前のbbsの記事を再掲します。
「木工ミシンの故障」
愛用していた糸鋸盤のスイッチが断線気味だったのが、いよいよ、うんともすんともいわなくなった。33年前に東急ハンズで、当時の自分としては、大枚はたいて買ったものだ。三鷹に義母のもちものだった古アパートを3部屋格安でかりて、好き勝手にぶちぬいて、劇場を作ってしまった。そんないきおいで、マリオネットを作るのに、必須アイテムでしょと、ハンズでみつけて、即購入したものだった。まさかとはおもったが、メーカーの刻印をネットでしらべたら、まだ健在でした。連休中だったので、メールで、部品とりよせの依頼をいれておいたら、今日返事がきた。
「弊社糸鋸盤をご使用頂き誠にありがとうございます。お客様のお持ちの糸鋸盤ですが、弊社には検査記録が残っていない番号で30年以上前の物と思われます。大変申し訳ございませんが、耐用年数を超えており経年劣化の関係と電気用品安全法により、お持ちの糸鋸盤を修理していただくことがメーカーとしてご対応することができません。大変申し訳ございませんが、更新をしていただく事をお勧めします。よろしくお願い申し上げます。」ということだった。
それで、ゴソゴソ分解してみた。スイッチの断線であることはまちがいない。電気関係のたなをさがしてみた。30年前に買いそろえた、スイッチ類、リレー類、接点類がでてきた。どれもきちんと整理されていて、昨日買ってきたばかりの様にあたらしい。そのなかから、定格、サイズのぴったりなのがでてきた。壊れた部品と、半田で、交換したら、あっというまに、新品のように動き出した。糸鋸盤は鉄の人形から、木の人形へと方向をかえようとしていたときにみつけたものだし、リレー類は自動人形の舞台機構用にとおもって、そろえたものだ。スイッチ類は、舞台機構と照明機構用にゆめを描いて、電気街をうろうろして買いそろえた物だった。30歳当時の、マリオネットに情熱と夢をもって邁進していたころの情熱をおもいだして。こころが疼いた。糸鋸盤は、テレビ人形劇の小道具を作るのに大活躍したものだし、1本づかいの踊り子の人形をつくるのにもかつやくした。この機械でつくった、さまざまなものが、おもいだされた。。。。この10年ほどあまりつかうことがなかったが、あと30年、この機械で、あたらしい人形をいくつも発明してやろうと。初心にかえった私だった。